ビタミンD欠乏症に注意!子どもに急増している原因や症状・予防策について解説!


ビタミンDという栄養素が、私たちの体にとってとても重要な役割を担っていることについては、「日光浴によるウイルス対策」の記事で書かせていただきました。
その際、ビタミンDについて調べていたところ、非常に気になる情報が目に飛び込んできたんです。
それが、「ビタミンD欠乏症」という病気の存在。
そして、その「ビタミンD欠乏症」が、近年子ども達の中で急増しているようなんです!

そこで今回は、「ビタミンD欠乏症」について記事にしてみたいと思います。お子さんを持つ方は、是非参考にしてみてください。
また、今回は子どもの症状などをメインに取り扱いますが、ビタミンD欠乏症は大人になってからも陥りやすい病ですので、ご自身の体についても参考になればと思います。
ビタミンD欠乏症とは?

ビタミンDについて
まず、ビタミンDには次のような役割があります。
◆ カルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする。
◆ 細菌やウイルスを殺すタンパク質を作り、免疫力を上げる
◆ 神経伝達物質の働きを改善し、うつなどのメンタル症状を緩和する
私たちの体にとって、とても重要な役割を担っていることがお分かりいただけると思います。
そして、体内のビタミンDを増やすにはこんな方法があります。
◆ 食材(魚類やキノコ類)やサプリメントから摂取
◆ 皮膚を直接日光に当てることにより、体内で生成
こんな感じです。つまり、口から直接取り込むか、日光により体内での生成を促すかという、2つの方法が主になります。
”欠乏症”の症状
日本人の体内のビタミンD濃度は低いと言われており、2018年には厚生労働省が「ビタミンDの摂取基準値」の引き上げを行ないました。

くる病
ビタミンDにはカルシウムやミネラルの沈着を促し、骨を丈夫にする働きがあります。
これは大人の「骨粗しょう症」を防ぐためにも不可欠な栄養素と言われているほどです。
このビタミンDが子どもに足りないと、やはり骨に異常をきたします。
背中が曲がったり、足の骨が変形したりする成長障害を「くる病」と呼びます。

発症すると骨に強い痛みを感じたり、筋力が低下してしまうなどの症状があらわれます。
なお、大人になってから発症した場合は「骨軟化症」と分類されます。
虫歯
ビタミンDは歯を強くするのにも重要な栄養素です。
最近の研究により、ビタミンDが不足すると虫歯になりやすい歯になってしまうことが分かってきたようです。

免疫力の低下
ビタミンDには細菌やウイルスを殺す働きを持つ「カテリジン」というタンパク質を作らせる効果があります。
したがって、ビタミンDの欠乏=カテリジンの減少に繋がりますので、免疫力の低下を引き起こすことになります。
メンタル症状(うつ等)の悪化
これはあまり小さな子どもには関係ないかもしれませんが、一応。
ビタミンDはドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の働きを改善させる効果があることが明らかになったようです。
ビタミンDが欠乏した状態では、神経伝達物質の働きが不十分となりますので、場合によっては”うつ”などのメンタル症状を悪化させてしまう可能性があります。
原因

偏った食事によるもの
厚生労働省によると、生後1歳未満で1日必要なビタミンDの目安は、5マイクログラムとされています。

乳幼児期にも、必要とされる量はあるんですよってことです。笑
実はこの乳幼児期に”食物アレルギー”を恐れるあまり、離乳食の卵や魚を過剰に避けてしまうことで、ビタミンD不足に陥るケースが多いようなんです。
大人の場合でも偏った食生活が続くと、ビタミンD不足になってしまいます。バランスの良い食事を心がけましょう!
紫外線対策によるもの
皮膚ガン等の恐れがあるため、極力日焼けをしないようにという配慮はとてもよく分かります。
ただし、やはり行き過ぎた紫外線対策はそれなりのデメリットも生んでしまうものですね。
日光浴の減少はビタミンD欠乏症の大きな要因であるようです。
紫外線対策だけでなく、ゲーム機器などの普及による”子どもの遊び方の変化”も一因になっていると思います。
なお、冬場は特に紫外線量が少ないため、積極的に外で遊ばせることを意識すべきだと言われています。
対策は?

バランスの良い食事
◆ 魚介類(イワシ、カツオ、シャケ等)
◆ キノコ類(しめじ、しいたけ等)
◆ 卵黄
以上の食材をバランスよく食事に取り入れられれば、必要なビタミンDは問題なく摂取できるでしょう。
ただ、小さなお子さんの場合、アレルギーが気になって思うように食べさせられないという方もいると思います。
そんな方には「ビタミンDシロップ」がおすすめです。
赤ちゃんから使えるシロップでして、ビタミンDを口から摂取するもの。

こちらを取り入れてみてはいかがでしょうか?
適度な日光浴
◆ 夏場であれば15〜20分、冬場が30分程度
(肘から下で日光を浴びるだけでも効果あり)
◆ 日差しが強い日は、日陰でもOK
◆ 短時間の買い物や遊びであれば、日焼け止めは塗らない
ちなみに、SPF8以上の日焼け止めを塗ると、ビタミンDの生成はされないようです。
ビタミンDを増やすためにわざわざ日光浴というのは、なかなか実践が難しいですよね〜。
私としては、あまり神経質にならないように普通に過ごしていれば、ある程度の日光浴はできるんじゃないかと思ったりしてます。笑
極端に肌を露出し過ぎない。
強い日差しの下で長時間遊ばせない。
止むを得ない場合は日焼け止めを塗る。
こういったことを大人が意識していけば、過度な紫外線対策にはならないでしょう!
まとめ

いかがでしたか?
ビタミンD欠乏症の主な原因は「過度な食事制限」と「過度な紫外線対策」です。
何事もほどほどにということですね。
なお、ビタミンD欠乏症の子どもは増加傾向にあるとされていますが、ビタミンDは加齢とともに生成されにくくなります。
私たち大人にとっても必要な栄養素ですので、子どものことだけでなく、自分たちの体のことも気遣っていきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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